【ジャンプラ土曜日感想】10/4来見沢善彦・大人大戦など

この記事では10月4日土曜日に更新されたジャンプラ作品のうち、
- 来見沢善彦の愚行 第5話
- 大人大戦 第24話
- 野球・文明・エイリアン 第19打席
以上3作品の感想をまとめました。
ぜひご自身の感想と照らし合わせてお気軽にお読みください。
こちらの記事はネタバレを含みますのでご注意ください!

今回も安定して面白い回ばかりでした。
来見沢善彦の愚行 第5話
小島が後ろ5ページの差し替えを編集長に要求するところで閉じた前回。
この騒動を経て小島と畑の関係に変化が訪れるのか。
『来見沢善彦の愚行』第5話の見どころをまとめました。
相反する心
編集長の答えを聞かずページの差し替えを押し通す小島。
そもそも畑が差し替えを要求したのは作品内の矛盾を小島(と畑自身)が見落としたことが原因でした。
ただこれは来見沢が悪いので小島は気に病まないでほしい。
後ろ暗さのない純粋な作品なら真面目な彼が矛盾を見落とすことはなかった。
平穏無事な生活のため早く連載を終わらせたいと思うのは当然。
しかし畑がその矛盾を修正しつつ新たに面白い展開に仕上げたことで、純粋に「見たい」と思う小島。
二つの思いが反発しあう中、マンガは親への手紙代わりと聞いた小島の思いが定まる。
自分にも心配かけたくない親がいるのに、畑の親への気持ちを汲んで動いてくれる小島いい男過ぎる報われてほしい。

しっかり根回ししてくれる編集長も熱い。
宇宙文字
此度の件で心の距離が近づいた畑と小島。
大量の赤入れによって小島が作品づくりに前向きになったことが伺えて胸が熱い。
しかしゴーストライターの件がある以上、事実が明るみに出たときの反動が怖い。
しかも畑が考えた宇宙人の文字でエールを送る小島の描写。
この創作文字があれば畑でも文字を使って意思疎通ができるということ。
これ、来見沢があずかり知らぬところで何か起きる予兆に見えてなりません。
元アシスタント
畑の無茶に付き合い原稿を手伝ったり土下座をする来見沢。
この行動は自分のためでもあるとはいえ、畑を想っての行動でもあるのが憎めない。
ただそれはまだこの物語に暗雲が立ち込めていないから。
今後畑や小島が不幸になるような展開が起きれば来見沢を許せなくなりそう。
場面は変わり編集部。
来見沢は以前にも土壇場での描き直しを要求した前科があったそう。
そのときは優秀なアシスタントが住み込みで働いていたとのこと。
なるほど、畑を住まわせる際にやたら手際がよかったのはすでに経験があったから。
ところでそのアシスタント、来見沢や美津子さんと同級生っぽい?
最後の黒猫があからさまに不穏な事態を思わせます。
- かつてのヒット作も盗作だった
- 男2女1なので色恋沙汰があった
以上のようなことが過去にあったとしたら、それを思わせない来見沢の振る舞いが急に恐ろしくなる。
電話で来見沢を糾弾していたのは元アシスタント説も浮上。
毎度読めない展開を持ち込んでくる今作にはドギマギさせらっれぱなしです。

元アシスタントの情報は出てくるのか、次回も期待しています!
大人大戦 第24話
大日本の就活に流川らも参戦していることが判明した前回。
彼らが浦島たちにどのような影響を与えるのか。
そんな『大人大戦』第24話の注目ポイントをまとめました。
本質の鬼、浦島
四次試験では赤松より階級が上のライバルがゴロゴロしている様子。
そんな状況にビビり気味の赤松に気にするなと浦島が活を入れる。
「背伸びして受かったら一生背伸びしないといけない」
浦島は名言をポンポン生み出しますね。
年長者の友人らしく赤松を元気づける浦島が頼もしいです。

浦島みたいな友達欲しいが過ぎる。
流川、大学生
友達とのお泊りにドキドキしている赤松かわいいなホント。
そこに何か横槍…流川登場!
赤松の口から流川も東大生だと判明。
君大学生だったの!?若いね!!
20代後半から浦島と同い年くらいだと思ってました。
ライバル同士の二人は保留にしていた決着をつけるべくある勝負をするそれは…サウナ!
なんでサウナ?
次のページで赤松が同じツッコみをしていて安心しました。
流川は鍛えているのか丁度よく腹筋が割れているのに対し、浦島は15年眠っていたおかげで少しだらしないお腹で親しみやすい。
赤松は肩幅が狭くて華奢見えしてますね。

赤松のヒロインムーブがすごい。
三人寄れば…
リアルのサウナブームと絡め、作中の「れいわ」でも観測カメラがないことでブームが起きてるとするのは上手いですね。
流川が大日本に潜入した目的は一等大人である花咲の不正を暴くためであった。
浦島と利害が一致したことで手を組むことになった二人。
家来二人は書類で落ちたんかい、ホント何やってんの。
ここで何も知らない赤松にも白羽の矢が。
ただ就活してただけなのに…大手企業社員の不正を暴くチームに加入。
重すぎる事実に耐え切れず倒れる赤松。
ちょっとコベニちゃん味を感じますね、不憫だけどかわいいところが。

赤松登場以降どんどん面白くなってる気がします!次回も楽しみ!
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野球・文明・エイリアン 第19打席
前回は左投げ捕手の欠点をヤルルなら克服できるかもしれないといった展開でした。
果たしてにいなの言う通りになるのか。
今回のポイントを以下にまとめました。
投手側の違和感
左投の捕手がほぼいない理由は以下の二つでした。
- 投手側に違和感が生まれる
- 三盗が刺しにくい
理由①は人間の手が左右非対称に対しヤルルは左右対称のため違和感が少ないことが判明。
ヤルルって確かに左右対称だね。
角は左右非対称な生え方をしている個体がいてもよさそうですけど、今のところそういった個体は出てきてません。
角が左右非対称だと肉体も非対称になるので、このエピソードのための伏線だったのかな?
もしかしたら今後左右非対称な角を持った個体も現れるかもしれませんが。
ヤルルナイン的なチームを作るとしたらもっとキャラが増えると思うので、チーム発足が楽しみです。

着実に野球をするための下地が出来つつありますね!
パーフェクトベースボールボディ
三盗を刺す練習のため塁間距離競争をする面々。
高次が1位になり足が速いことが判明。
高次はどんどんにいな好みの野球男子に成長していってますね。
体格も十分で足が速くて筋肉も鍛えられてきてる理系男子。
地球に戻ったらすごくモテそう。
ヨウスの検証
理由②を検証、人間と同じような動作でやってもうまくいかない中、ヨウスは何かを思いつきすぐ実践。
腕を伸び縮みさせてボールを射出はヤルルにしかできないし思いつかない。
しかしこの方法ではボールの軌道が読みづらくサードが取れないらしい。
そこで更なる修正を加えるヨウス。
腕を回転させながらボールをプッシュして変化を減らしサードが取りやすくなった。
ヤルルの腕って伸びるだけじゃなく回転もするの?
にいなと同じく読者もヤルルの身体構造はわかっていないわけですから、本当に展開が予測できなくて面白い!
自身の身体構造を理解して失敗からすぐに修正案を出すヤルルの賢さは見習いたい。
ここで空気を読まず走塁技術を見せつける高次。
いつだってにいなへのアピールを忘れない高次大学生らしくて好きよ。
そして自信を持てと言われ控えめに体液を流すヨウスがかわいい。
これは興奮したわけではなく別の感情表現かもしれませんが、彼の性格が現れているようで微笑ましいです。

ヤルルの身体構造はもちろん、足の速さや性格などの個体差もしっかり練られていて面白い!
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まとめ
土曜日は日曜日と並べ、多様なジャンルの作品が多くて飽きません!
始まったばかりの『来見沢善彦の愚行』含めこれからも長く、もしくは作者様の納得するまで作品が続くことを祈ります。
▼前回の感想はこちらからどうぞ▼
