【ジャンプラ木曜5/7感想】気になる来見さん!
この記事は5月7日に更新された『気になる来見さん!』の感想です!
気になる来見さん! 第48話
『気になる来見さん!』第48話で注目したポイントをまとめました!
冒頭から不穏
来見さんの部屋のクローゼットを確認する父親の背中と「へえ」の一言。
なんの説明もないからこそ異様な圧迫感がありました。
花束を見つけた前々回のラストから続くこの描写で、父親が娘の私的な空間にまで手を伸ばしていることが静かに示されました。
48話続いた本作の中でも最も不穏な場面のひとつだと思います。
その後の相沢くんと上田さんの手土産エピソードは一転して微笑ましい。
相手の親に良く思われたいという上田さんの気持ちに藤森が共感する場面は日常パートとして自然に機能していました。
しかしそこから来見さんの親のことをあまり知らないなという藤森の内省から来見さんの父親が現れるという流れの組み立てがうまかったです。

やっぱり来見さんは父親似ですね…
計算された優しさ
父親との対話は読んでいて終始居心地が悪く、それがこの場面の正しい感触だと思います。
しどろもどろになりながらも「来見さんをこれからも大切にしたい」と伝える藤森の誠実さは伝わります。
しかし父親の「遊びじゃないんだもんね」という言葉は、花屋での「子どもの恋愛は遊びだ」という発言と呼応しており、笑顔の裏に何かが透けて見えます。
「感情的な人間は嫌い」「流動的な感情でものを判断する人を信用しない」という言葉も、一見もっともらしい価値観に聞こえますが、感情を持つこと自体を否定するような響きがあります。
来見さんが父親の前で何も言えなかった理由がここに凝縮されている気がしました。
意地悪をしてごめんねと謝り連絡先を交換して仲良くしようと提案する切り替えの鮮やかさ、娘は本が好きとプレゼントの参考まで添える気遣い。
藤森が「いい人だ」と感激するのは無理もなく、だからこそ読者としては余計に警戒してしまいます。

分かってはいたけど藤森ちょろいね…
君みたいな子供が彼氏で良かった
この一言が今回最も引っかかる台詞です。
褒め言葉のように聞こえますが違います。
子供という言葉が二度繰り返されること、そして「娘が間違った道へ進もうとしたら止めてあげて」という台詞に続くこと。
藤森を対等な存在としてではなく御しやすい駒として見ているように読めます。
娘の転校や環境変化を「正しい道」として設定しているのが父親自身であるとすれば、この台詞の意味はさらに不穏なものになります。
その光景を陰から顔を青くして見ていた来見さんのラストカットが全てを語っていました。
舞い上がる藤森と蒼白な来見さんの対比は、二人の間にある情報の非対称性をくっきりと浮かび上がらせています。
父親の本質を知っている来見さんには、あの笑顔がどれほど恐ろしく映っていることでしょう…

せっかくの楽しいクリスマスに陰りが…
まとめ
クリスマスデートの直前というタイミングで投下されたこの不安感…
次回が楽しみであると同時に来見さんのことがひたすら心配になる一話でした…

