【第1話感想】『一旦カフェにしませんか?』ジャンプラ日曜の新星

9月28日、ジャンプラでmato先生の新連載『一旦カフェにしませんか?』が連載スタート!
この記事では、新連載『一旦カフェにしませんか?』第1話のあらすじと感想をまとめました。
まだ読んでいない方のために、ほぼネタバレなしでご紹介します。

mato先生の描く新連載…どんな作品なのかな?
作者情報
初連載作:『エンペラーといっしょ』
他作品:『だーりん・いん・ざ・ふらんきす!』
『みみかきすと(読切)』など
連載作品は『エンペラーといっしょ』のみ。
他作品は『ダーリン・イン・ザ・フランキス』のスピンオフや読切となっています。

ジャンプラでのオリジナル連載は『エンペラーといっしょ』完結から実に8年ぶり!
あらすじ
主人公のウィートは幼い頃、近所に住むオレンジさんにお菓子作りを教わっていたが、遠くの養護施設に引き取られてからは文通のみの関係に。
10年後、ひとり立ちしたウィートはオレンジさんの実家の豪邸で働くことに。
しかし送られてきた地図を頼りにたどり着いたのは廃墟だった。
戸惑いつつも中に入ると、そこは別世界へと繋がっていた。
ウィートは戸惑いつつもなんとか写真の屋敷にたどり着き、そこで料理人として働くことになるが……。
感想
激戦区の日曜日に風穴を開けに来た新連載。
この第1話でとくに気になったポイントを以下にまとめました!
驚きのフルカラー
1ページ目から色付き、しかもタルトタタンが描かれているので効果抜群!
お菓子がたくさん登場しそうな作品ですから、お菓子を美味しそうに見せる技術は必須。
色が付くことでより美味しそうな印象を与えていて、フルカラーのメリットを最大限に生かした作品に仕上がっています。
『エンペラーといっしょ』はタテ読みでページ数も少なかったことから全話フルカラーなのも納得できます。
ですがなんと今作も毎話フルカラーであることが作者のmato氏より公言されています。
初回である1話は40ページほどで通常連載の第1話としては少ないですが、フルカラーとなれば話は別。
2話以降も2~30ページあることを考えるとすさまじい労力です。
これはさすがに4話以降は隔週連載になりそうですが、今後の情報を注視したいと思います。

毎話フルカラーは衝撃的ですが読者としては嬉しいかぎり。鮮やかな色彩が世界観を盛り立ててますからね。
かわいらしい絵柄
色彩がやわらかく温かみがある絵柄はケーキやマフィンを美味しそうでかわいらしく魅せています。
人間はもちろん異形の異世界人もかわいらしくポップに描かれていて「カフェ漫画」の雰囲気にピッタリ。
ドクロ頭の料理人・フランゴさんも初登場時を含め絶妙に怖くなく、むしろ愛嬌のあるデザインが秀逸です。
お菓子作りをメインとした異世界の日常を描く作風に完璧にハマっています!

異世界には人間・亜人・獣人・異形といるように見えますね。これから多様なキャラが登場するのが楽しみです!
性別不詳のヒロイン?
異世界に来たばかりのウィートのピンチを救ってくれた性別不詳のロア。
出番はまだ初登場時と終盤のみでウィートとの絡みも最初の1回だけですが、ロアがヒロイン枠なのは間違いありません。
ツンツンしていそうなロアがウィートの作るお菓子の影響でどのようにほだされていくのか今から楽しみです!

冷めた感じのクールなロアが最後に見せた表情がかわいらしく、お菓子版飯テロ枠のヒロインとして活躍してくれそう!
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今後の展開に期待すること
絵柄のかわいらしさやほっこり感は随一であるものの、異世界で料理をふるまうという話は現在ではありふれたジャンルとなっています。
お菓子によってもたらされる癒し・幸福を描いていくにしても、ただかわいいだけでは埋もれてしまう可能性が高いです。
だからこそ今作には以下のポイントに注目していきたいと思います。
- 出し尽くされた「異世界で美味しい料理を提供」というストーリーに今作ならではの独自性を出せるか
- 読者をほっこりさせる・癒しをもたらすことをメインにする場合、毎話読者にヒーリング面での満足感を与えることができるか
- クールなロアをお菓子でふにゃふにゃにしていく様
- 獣人など多様な種族のネームドキャラの登場

安心して読める作品を求める人は多いものの、人気が出るかは当然作品しだい。次回以降に期待したいですね!
世間の評価
やはりストレスなく読める作風は一定数から支持を得やすいらしくおおむね好評な様子。
しかしストーリー展開に関しては特筆した点がなく、「普通」という意見も見られます。
- フルカラーの良さが生かされた作品
- お菓子がおいしそう
- ほのぼのした雰囲気が癒される
- 悪くはないが特別良くもなく普通
- 厳格なルールがあるのにそれを主人公に教えず仕事をまかせる展開に納得しない

今作もそうですが、ほのぼの系の作品は「退屈」などの意見を除けば好意的な意見が圧倒的ですね。
まとめ
『ふつうの軽音部』を筆頭に一定以上の人気を獲得している作品の多い日曜日。
トップ5入りすら激戦の中、今作はどこまで食い込めるのかが焦点ですね。
毎週連載であれば隔週連載作品が不在の週に上位入りすることは十分可能なクオリティの各品だと思います。
まだ読んでいない方はぜひ一度『一旦カフェにしませんか?』を読んでみてください!
ではまたっ!

