次にくるマンガ大賞2位『ケントゥリア』とは?解説・感想まとめ
ジャンプラで今年4月に1周年を迎えた『ケントゥリア』という話題作をご存じでしょうか?
この作品は連載開始から一定の話題と人気を獲得しており、
「次にくるマンガ大賞2025」では見事Web漫画部門2位に輝きました!
この記事では作品をまだ知らない方に向けて極力ネタバレ無しで紹介します。

まさに「次にくる」はずの今作を深堀りしていきます!
あらすじと世界観
物語の舞台は中世ヨーロッパのような戦乱と奴隷制度がはびこる時代。
奴隷の少年・ユリアンは自由を求め奴隷船に侵入するも船員に見つかり、捕縛される。
乗船していた100人の奴隷たちの助けで命は無事で済んだが、この奴隷船は呪われた海域を航行していて…
魅力と雰囲気
『ケントゥリア』はジャンプラ作品の中でも暗めでシリアス。
その世界観に力強い筆致の作画と骨太な物語が合わさることで魅力が引きあがっています。
『進撃の巨人』や『ベルセルク』などのより重めのダークファンタジー作品に近いです。
そんな絶望も多い物語ですが、主人公のユリアンがあがく姿や彼の周囲に集まる人々の優しさ。
暗闇の中にも希望を見いだせる場面がこの作品を彩っています。

魅力的なキャラばかりでストーリー展開にドキドキハラハラさせられれています。みんな生き残ってほしいと願わずにいられません。
「次にくるマンガ大賞」2年連続受賞!
「次にくるマンガ大賞」これまで大ヒットした作品をいくつも輩出してきた読者が投票する形式の話題性ある賞です。
『ケントゥリア』は2024年、「次にくるマンガ大賞2024」にてWeb漫画部門7位を受賞。
そして今年、「次にくるマンガ大賞2025」にて昨年より順位を5つ上げてWeb漫画部門2位に選ばれました!
過去トップ3に入ったジャンプラ作品は、
- SPY×FAMILY(次にくるマンガ大賞2019Web漫画部門1位)
- 怪獣8号(次にくるマンガ大賞2021Web漫画部門1位)
- ダンダダン(次にくるマンガ大賞2021Web漫画部門2位)
- 正反対な君と僕(次にくるマンガ大賞2022Web漫画部門2位)
- 株式会社マジルミエ(次にくるマンガ大賞2022Web漫画部門3位)
と後にアニメ化するほど人気のある作品ばかりです。
さらにここ2年で受賞した下記の2作、
- 幼稚園WARS(次にくるマンガ大賞2023Web漫画部門3位)
- ふつうの軽音部(次にくるマンガ大賞2024Web漫画部門1位)
こちらも今ではジャンプラを支える人気作に成長し、アニメ化も確実視されています。
この受賞は一定の読者から定評のある作品となっている証拠で、作品のポテンシャルを秘めている裏付けと言えるでしょう。
ヒット作を連発している林士平氏が担当
『ケントゥリア』の担当編集者である林士平さんは数々のヒット作を生み出しています。
- SPY×FAMILY(次にくるマンガ大賞2019Web漫画部門1位)
- チェンソーマン(次にくるマンガ大賞2019コミックス部門2位)
- ダンダダン(次にくるマンガ大賞2021Web漫画部門2位)
その手腕で「次にくるマンガ大賞」でも結果を出してきた作品が次々と大ヒットしアニメ化しています。
そんな敏腕編集者が現在力を入れている作品の一つが今作なのです。

かつてのヒット作と同様に2位という実績をもぎ取った今作。これからの飛躍を期待したいですね。
感想
正直私の2話までの感想は「悪くはないけど特別面白いわけでもないな」でした。
ですが3話、4話と読み進めるうちにその印象が覆されました。
- 戦闘シーンに迫力があり、そのコマ単位で目が釘付けになる
- 登場人物の細かい表情や仕草から登場人物の心情が伝わる
- 傷つきながらも周囲の人たちを守ろうとする優しさ
- 残酷な運命が襲い掛かっても挫けない強さ
エピソードを重ねるごとにその面白さは深みを増していきます。
今作に限ったことではありませんが、ぜひ3話まで読んでみてほしい作品です。

ユリアンの他者を守りたいと思う優しさ、そのために強くなろうとする姿を見て彼を好きになりました!
これから期待したいこと
すでに60話以上連載されている本作ですが、まだまだ物語は終わりそうにありません。
これからさらに連載が続いていくであろう『ケントゥリア』で注目したい点を挙げていきます。
①世界観の広がり
物語の舞台はまだ国の一部のみしか描かれておらず、国境付近での戦闘描写は他国との関係性の変化や亡命等の可能性があります。
まだ描かれていない王族の力関係や政争なども物語に介入してくるかもしれません。
より大きな規模でのストーリー展開が楽しみです。
②キャラクターの関係性
ユリアンの仲間や敵には、読者には知らされていない心の本音や生い立ちがあります。
ここからどのように仲間と絆を深めていくのか、敵と対峙するのか。
今後展開される人間ドラマによって、物語はさらに深みを増していくでしょう。

とあるエピソードでは悲しさのあまり涙を流してしまいました…。それだけ登場人物に感情移入できる作品です。
③クオリティーの上昇
長期連載になることで実績の少ない若手作家ほど画力や表現力が上昇していく作品が多いです。
『ケントゥリア』ではとくに戦闘シーンや心揺さぶる感情的な場面が多いので、より進化した表現でこれらの描写を見れることを期待したいです。

絵柄・作画の変化を楽しむのもマンガを読む醍醐味の一つです!
④アニメ化
ジャンプラでは連載が長期になるほどアニメ化の可能性が高まります。
とくに『ケントゥリア』のようなバトルアクションのあるダークファンタジー作品はアニメ化による恩恵で人気が飛躍する可能性があります。

力強い筆致での戦闘シーンにはいつも目を奪われています。これがアニメになったら迫力が凄まじくなりそうです!
まとめ
『ケントゥリア』は、「次にくるマンガ大賞」を2年連続で受賞した注目作。
- ダークファンタジー特有の重厚さを楽しみたい人
- ヒットが期待できる注目作をいち早く確認したい人
- 容赦のないストーリー展開にハラハラしたい人
には特にオススメしたいマンガです。
少しでも気になったという方は、ぜひ一度ジャンプラで読んでみてください!

私も60話を過ぎてから読み始めましたが、アプリ版なら初回無料なのですぐに追いつけます!
