【ジャンプラ感想】10/5&9ふつうの軽音部・気になる来見さん!

この記事では10月9日(木)に更新されたジャンプラ作品のうち、
- 気になる来見さん! 第24話
および10月5日(日)に更新された、
- ふつうの軽音部 第82話
以上計2作品の感想をまとめました。
なお本記事はネタバレを含むのでご注意ください!

来見さん、軽音部、どちらも気になる展開!
気になる来見さん! 第24話
今回は来見さんの登場がなく、福田さんの告白と藤森の決意に1話丸々使われてた。
福田さんの本音を聞いて藤森はどのような行動をとるのか。
今回の注目ポイントを以下にまとめたよ!
来見の過去
福田さんから明かされた中学時代の話。
友人の目はあえて描かず(映さず)口のみで来見さんを責め立てる表情が表現された一コマ。
本当に胸が苦しくなった。
信頼の揺らぎや怒りをあえて口だけで描いていたのはお見事。
私はドタキャンされたことはないけど、「行けたら行く」を信じて結局来てくれなかったことが中学時代にあった。
約束を破られるのって傷つくか腹立つか、もしくはその両方。
事情を説明できない以上友人から距離をとられても責めることはできない。
だからこそ、理由を聞かずとも寄り添ってくれた福田さんの存在は来見さんにとってどれだけの救いになっただろう。
それと同時に、まだ中学生の来見さんが本当のことを打ち明けられずにふつうの学生生活を諦めてしまっている光景はしんどい。
本当のことを言えないのも友人の約束を破るのも、親からの支配と同時に愛情があるからこそ。
そんな優しい来見さんを傷つけ、諦めを覚えさせている母親には怒りしかわかない。

クラスの陽キャたちもいい子だし、交友関係が広がるといいな。
福田の本音
来見さんの家庭事情を察していたものの踏み込めずにいた福田さん。
何も言わずに目線を下げる来見さんを見て何を思っただろう。
自分はそこまで信頼されてないと思ったかもしれない。
自分に彼女の闇を払拭できる力は無いと悟ったかもしれない。
いつもは藤森たちの前で強気な態度をとる福田さんが涙を流す姿を見て、今まで苦しかったねって頭をなでてあげたい。
やっぱり悔しかったよね。
何も聞かずに寄り添う選択をした自分、そうせざるを得なかった自分が。
下手に聞かない、踏み込まないのも優しさだけど、それだけじゃ根本的な解決はできない。
けど、そんな空気の読める友人枠の自分から本音を引き出すきっかけをつくる存在が現れたんだ。
藤森の決意
話を聞いて個人の呼称の次に出てくるのが「ごめん」なの、実に藤森らしい。
今までは自身のなさからとりあえず謝罪の言葉が先に出ていた印象だけど、今は違う。
前回の話を通して、違和感があれば自分の意見を言う勇気を手に入れた藤森。
「僕なんかって言うのやめたから」
この言葉を言う藤森の背中がかつてないほど頼もしい。
真っ白な背景は藤森の曇りのない心情と、福田さんから見て彼の姿が救世主のように映ったことを表しているように見えた。
最後のページ、福田さんの安心したような、自分では何もできない寂しさのような複雑な表情が胸を打つ。
来見さんの心を救えるのは藤森だけだ!走れ藤森!
まとめ
福田さんの本音や来見さんの過去を藤森が受け止め走り出す重くも爽快な回だった。
本音を吐き出させた時点で、藤森はすでに福田さんを完全ではないにしろ救ってるんだよね。
だけど本番はここから。
来見さんの気持ちを母親から解放することはできるのか。
次回に注目していきたい!

来見さん宅に突撃したら母親と直接対決があるかもしれないと思うとドキドキが止まらない。

ふつうの軽音部 第82話
はとっち、水尾、野呂の3人が仲良くなる友情&はとっちが恋愛感情を自覚するエピソードを絡めた濃い回だった。
そんな今回の注目すべきポイントをまとめたよ!
川上純の過去
他愛のない中学生の会話シーンからの居眠り運転&信号無視…。
さすがに川上が気の毒すぎる。
良い子のみんなは信号が青になってもしっかり安全確認してから渡ろうね!
しかしこの事故当時は部活の時間ではなく自主練か…
それだと水尾が罪悪感を覚えるのもわかる。
ふだんポーカーフェイスな彼が弱った表情を見せているのは読者としてもつらい。
それでも何も言えないはとっちはリアルだし共感できる。
そんなとき野呂が発した正論が痺れる。
川上の境遇は気の毒だけど、グレたのは自分の責任。
そんな当たり前だけど言いづらいことを堂々と言える野呂かっこええやん!

川上が不登校になったきっかけの「あること」の謎は持ち越しへ。
新たな交友関係
野呂のパンク=はとっち論により話が盛り上がる三人。
セリフがないのに三人の会話が聞こえてくるような1ページがいいねえ。
冗談のわかりにくい水尾の件もかわいすぎる。
そもそも水尾にとって冗談を言えるような距離感の相手にはとっちと野呂がなれたという友情の進展も見れて親心が爆発しそう。
頬が赤らんでいるところからもこの三人でいる空間の居心地がいいことがわかる。
水尾が笑った瞬間目を手で隠させる演出が憎いなあ。
これは後々然るべきタイミングで水尾の満開笑顔が見られる伏線ではないかと期待してしまう。
はとっちとの進展か川上との和解あたりで見れそうな予感。

この三人には定期的にワチャワチャしてほしい。
はとっち、ふつうに恋
野呂や水尾と別れ、水尾への感情を整理するはとっち。
神格化からふつうの男子高校生として見ることにより、ふつうに恋してることを自覚。
そこから音楽かけて走り出す一連のシーン。
この青春真っ盛りだけど痛々しい描写少し久しぶりのような気がする。
この痛々しさが『ふつうの軽音部』の真骨頂だからはとっちにはもっと悩みを抱えてほしい。
ところで水尾と二人で鉄橋?渡っているときの二コマめっちゃキラキラしてるんですよね。
中盤は純粋でキラキラな青春、終盤には恥ずかしくて痛々しい青春を描くことでギャップが効いていて面白い。
玲羽との三角関係含め一筋縄ではいかなそうなはとっちの片思いの行方が見物。

はとっちと水尾に”そういう”進展はあるのだろうか?
まとめ
川上の過去話を経て仲良くなった三人と恋心を自覚したはとっち。
友情と恋愛という違う角度の青春を同時に浴びれたお得なエピソードだった。
はとっちと水尾の進展のために野呂を加えてカラオケとかボーリングとか行ってほしい!
恋愛要素はあっても描写少ない『ふつうの軽音部』の今後に注目したい!
