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人気作の完結が続くジャンプラは大丈夫?今後はどうなる?

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ジャンプラでは現在人気作が立て続けに完結を迎えています。

また『寝坊する男』など連載年数の短い作品も続々終了。

一方で6月以降の新連載はインディーズ枠も含めて月1〜2本と少ない印象です。

この調子でジャンプラは大丈夫なのでしょうか?

この記事では相次ぐ連載作品の完結と少ない新連載、その背景と今後の行く末を分析してまとめました!

みるぼうず
みるぼうず

ジャンプラがどうなっていくのか予想・解説します!

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人気作が相次いで完結したジャンプラ

2025年7月、ジャンプラを数年に渡り支えてきた作品が立て続けに最終回を迎えました。

  • 怪獣8号
  • 株式会社マジルミエ
  • 鴨乃橋ロンの禁断推理

いずれもアニメ化している人気作ですが、

中でも『怪獣8号』は累計発行部数1800万部を越えているジャンプラの大看板でした。

さらに8月、2019年から連載されていた『姫様“拷問”の時間です』が完結。

同作はダークなタイトルとは裏腹なゆるいギャグとファンタジックな世界観のギャップで人気を博し、古株として安定した人気を誇っていました。

この完結でジャンプラの人気作品がわずか2ヶ月で4作も抜けてしまいました。

人気作が終了すれば当然ジャンプラ自体の読者が流出するリスクがあります。

終了した分は新連載で補い、新たな人気作を作り出せばいいのですが…

今までに比べ少ない新連載

ジャンプラでは今年の5月までは新連載を月に5本以上投入していました。

数打ちゃ当たる戦法ともいえますが、SNSで話題になった読切の連載化やジャンプラで連載経験のある作家の新作を投入するなどしているので合理的です。

しかし6月以降の新連載はインディーズ枠も含めて月1〜2本とかなり少なめ。

打ち切りを含めた完結ラッシュの作品数とは対照的な少なさです。

これには以下のような戦略的な背景があると思われます。

①新連載の質を上げる

ジャンプラの性質上、1話で読者の心を掴めない作品はすぐに読まれなくなります。

『ドリブルヌッコあーしちゃん』という作品を例に挙げると、

  1. 第1話の閲覧数は新連載としては高めの部類
  2. 2話の閲覧数は1話の3分の1以下まで大きく下落
  3. そのまま閲覧数は伸びることなく低い水準のままわずか5ヶ月で連載は終了
なぜ閲覧数は下落したのか?

第1話のストーリーに納得感がなく、読者に疑問を抱かせた部分が多かった。

作品数が多くなるほど各作品の質の低下、もしくは作品によってクオリティに差が出る事態を引き起こしかねません。

よって新連載を減らすことで以下の図式を成立させることができます。

新連載を減らす=1作品に費やす労力を増やす=早期に連載終了する作品を減らす

長期連載作品が増えればアニメ化という大きな起爆剤を得るチャンスも増え、アニメが当たれば一気に人気が跳ね上がります。

そういった意味でも、新連載をしぼって質を上げるのは賢明な判断です。

②連載本数を減らして既存作品へ誘導

ジャンプラには各曜日ごとにランキングシステムがあり、上位であるほど注目度は上がります。

反対に下位の作品はいくら熱心なファンが多くついていても、読む選択肢から外される傾向にあります。

しかし普段は下位に沈んでいる作品でも、上位に入ることで閲覧数が増えることがあります。

野球・文明・エイリアン
  • 今年5月から連載、更新日である土曜日のランキングでは5位以下常連
  • 8月30日更新の15話は他作品の休載が重なったことで3位まで上昇し閲覧数は30万を越え。この作品が30万を越えたのは8話以来
  • 16話では再び5位以下に沈んだものの、閲覧数はすでに14話を越えている

このように更新作品数が減って既存作品がランキングのトップ3に入ることで、その作品を読んでいなかった読者の目に入ります。

連載本数を減らすことは既存作品へ注目を誘導する効果があり、上手くいけば人気の上昇に結びつきます。

新連載を減らすことは質が高いのに埋もれている連載作品の再発見に役立つこともあります。

みるぼうず
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既存の作品が伸びることは読者だけでなく編集者側にとっても喜ばしいことです。

③大型新連載企画を温存

週刊少年ジャンプでは今年の6月から7月にかけて、4週連続で新連載を開始する大型企画がありました。

連載実績のある作家から新人までを網羅したラインナップで、読者のあいだで大きく話題となりました。

このような企画をジャンプラでも温めている可能性があります。

ジャンプラではひと月に新連載が5本以上始まることは普通でした。

それが今では4ヶ月連続で2本以下です。

この状態で実績のある作家を含む4本以上の新連載を発表すれば盛り上がることは間違いありません。

とくにアニメ化を経験した有名作家の場合、その1本だけで話題性が高くなります。

今はそれらの発表のための期間、嵐の前の静けさだと見ることもできます。

同じタイミングで連載を終了させる理由は?

新連載が少ない理由に戦略的な背景があったとしても、

看板作品完結と新連載不足が重なってしまうとアプリの利用率が低下してしまう恐れがあります。

読者は作品が更新されることでアプリを開きます。

つまり作品数の減少=更新総量の減少となり、アプリを開く機会も減ってしまいます。

アプリ離れを引き起こす可能性があるのに、なぜ連載作品を短期間に相次いで終了させているのでしょうか?

①アニメ化のタイミングに合わせ話題性の強化

以下の作品はアニメ2期の放送に先駆ける形で完結しました。

  • 怪獣8号
  • 株式会社マジルミエ
  • 姫様”拷問”の時間です

とくに『怪獣8号』はアニメ2期の放送直前に完結が発表され話題になりました。

また『正反対な君と僕』は作品の完結と同時にアニメ化を発表。

原作完結とアニメ化発表を同時に行った相乗効果により話題性が跳ね上がりました。

②無理な引き延ばしをして作品の質を下げない

『姫様”拷問”の時間です』はストーリー性の薄いコメディ作品であるため、極論ずっと連載し続けても問題はない作風です。

しかし作家の創造性はほぼ有限であるため、同じ作品の話を量産し続ければ質の低下を招く恐れがあります。

『怪獣8号』などのストーリー性のあるバトル漫画は、無理な連載の長期化による品質の低下リスクはとくに高いです。

ジャンプラの中でも圧倒的な売上があるのでもっと引き伸ばしたくなるところですが、キチンと物語を畳む選択をとったことは賞賛すべきです。

みるぼうず
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話を引き伸ばした結果人気・売上を落とした作品も多く、潔く終わらせることも作品の質を維持することにつながります。

③新作のため連載枠を整理

実績のある作家の新作や将来性を見据えた新人の連載を優先するためには、既存の作品を終了させ連載枠を確保しなくてはなりません。

この場合は人気・売上の低い作品から選ばれるため、おそらく人気作には該当しません。

みるぼうず
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人気作の完結ラッシュはアニメ化を控えたタイミングが偶然重なっていた部分も大きいです。

アニメ化作品を量産できるジャンプラの強さ

ジャンプラで長期連載されている人気作は高確率でアニメ化しています。

ここ数年のアニメ化作品の例
  • 『SPY×FAMILY』(2019年開始・アニメ3期放送予定)
  • 『怪獣8号』(2020年開始・アニメ2期放送中)
  • 『地獄楽』(2018年開始・アニメ2期放送予定)
  • 『ダンダダン』(2021年開始・アニメ3期制作中)
  • 『忘却バッテリー』(2018年開始・アニメ2期制作中)

ジャンプラは毎クールアニメを放送しているほどアニメ化作品を量産できています。

ジャンプラ作品のアニメ放送予定
  • 『SPY×FAMILY』(2025年秋・アニメ3期放送予定)
  • 『正反対な君と僕』(2026年冬・アニメ1期放送予定)
  • 『地獄楽』(2026年冬・アニメ2期放送予定)
  • 『姫様”拷問”の時間です』(2026年冬・アニメ2期放送予定)
  • 『魔都精兵のスレイブ』(2026年冬・アニメ2期放送予定)

このアニメ化率の高さは映像化を見据えた作品を発掘するため、連載に値する作品の質を見極めているからではないでしょうか。

だからこそ今回の完結ラッシュも、

数年後にアニメ化を期待できるような新連載が控えていると見ることができます。

みるぼうず
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2026年冬アニメはラブコメ・ダークファンタジー・ギャグとジャンルの異なる3作品、層の厚さが伺えるね!

今後のジャンプラはどうなる?

2025年の新連載には2024年発の『ふつうの軽音部』や『シバつき物件』のような人気も売上もある作品はまだ出てきていません。

ただ『SPY×FAMILY』や『怪獣8号』のような1話から話題となりそのまま看板作品となった作品を生み出してきたのがジャンプラ。

新連載の質自体は他のマンガアプリにくらべて高いです。

今秋以降、実績のある作家による新作やジャンプラが見出した新人の期待作などを投入されれば、自然と人気作が生まれていくことでしょう。

ジャンプラ愛読者のわたしは作品の完結を惜しみつつ、新たな出会いに期待したいです。

2025年、残り4ヶ月のジャンプラがどのような作品を届けてくれるのか──

来月以降の展開に注目していきましょう!

それではっ!

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