【第1話感想】『さむわんへるつ』作者は誰?ジャンプ新連載は面白い?
9月15日より週刊少年ジャンプにて、
ヤマノエイ氏による『さむわんへるつ』が連載開始しました!
この記事では『さむわんへるつ』がどのような作品なのか、
1話を実際に読んだ筆者の感想や魅力・面白さをほぼネタバレなしでまとめました。

話題になった呪術廻戦スピンオフの翌週にやってきた新連載。
そんな『さむわんへるつ』の魅力をお伝えします!
作者情報
デビュー作:『金曜ミッドナイト・トーキング』読切
他作品:『フレイム・ブルー』2023年読切
経歴:JUMP新世界漫画賞準入選&超新星賞

これまでの経歴は読切作品のみ、これが初めての連載作品ですね!
あらすじ
負けず嫌いな性格による努力で勉強やスポーツなどだいたいのことをこなしてきた梟森未明(ふくもりみめい)
彼には深夜ラジオ『月ミド』にネタメールを送るという趣味があるが、3年以上1度も採用されず、ネタ採用常連のリスナー『うなぎポテト』に憧れていた。
高校では『月ミド』リスナー仲間の同級生・水尾海月(みずおくらげ)と二人きりでラジオ談議をする仲だったが、海月には彼氏がいるとのうわさを耳にする。
そのことを彼女に直接問うと彼氏の存在を否定しつつ、
「うなぎポテトより面白い人じゃないと好きになれない」ときっぱり宣言するのだった…

『さむわんへるつ』は賞を獲得したデビュー作の読切作品をブラッシュアップしたものです!
感想
2ヶ月ぶりのジャンプ新連載!
わずか20の連載枠に入り込むのに十分なクオリティーでとても読みやすかったです。
作品を読んでとくに良かった点を以下に書き記します。
読切版から絵柄がパワーアップ
読切版はスタンダードであまり特徴のない絵柄でしたが、
連載版では大きく進化し、ポップでかわいらしく親しみやすい絵柄に。
画力も兼ね備えていて、狭き門のジャンプ連載を勝ち取っただけの実力が伺えます。
主人公や芸人コンビの片割れなど男性キャラも基本かわいらしいキャラクターデザインですが、
芸人コンビの大きい方のような、世界観に溶け込みつつも大人の男性キャラとして一線を画す絶妙なデザインも描き分けられています。

読切版から3年で画力が上達し、読者受けしそうな絵柄に変えられる作者のヤマノエイさんに脱帽しました。
ヒロインとの会話劇が面白い
基本ヒロイン(ボケ)、主人公(ツッコミ)の構図が面白い。
芸人の深夜ラジオを聴いているという設定から、ヒロインがとてもユーモラスです。
ヒロインから繰り出されるボケと即座に反応する主人公の対話のテンポが良く、読んでいて飽きがこない。
1話にして二人のキャラが確立されていることも会話を面白くしている要因ではないでしょうか。

主人公をイジるようなボケが多いけど不快感がないから楽しくサクサク読めます!
ヒロインがかわいい
マイペースな性格を表したようなジト目のヒロイン海月ちゃんがかわいい!
絵柄・デザインとキャラが見事にマッチしていてかわいさの相乗効果が凄まじいです。
マイペースでユーモラス、主人公をイジッているのか本気なのか分からない言動の塩梅も良いさじ加減でより魅力的に見せています。

海月ちゃんとのラブコメってだけで続きも見たくなります!
今後に期待すること
正直なところ、読切であれば完成度はかなり高いです。
ですが、連載作品としてここからどう話を広げていけるのかは予想がしづらいところ。
だからこそ以下の点に期待したいです。
- 主人公とヒロインの距離感をラジオのネタ投稿に絡めてどのように進展させていくのか
- 読切版からまだ登場していないキャラ(もしくはそれに準じた別のキャラ)をどうストーリー展開に切り込ませていくのか
- 今後登場するであろう芸人などを含め、大喜利(ネタ)自体の面白さや完成度

主人公とヒロインの会話(日常)だけで十分面白いので、そこを主軸にネタ投稿サイドはどう進めていくのかに注目したいです!
世間の評価
- 主人公とヒロインによる1:1のほっこりしたラブコメが好評
- 作風がジャンプラっぽい・読切っぽいとの声が多く、ジャンプ本誌で連載が長く続けられるのかが不安視されている
- 絵柄のかわいさ、ヒロインのかわいさが評判

ジャンプラで連載中の『ふつうの軽音部』原作担当のクワハリ先生も「めっちゃいい」と太鼓判を押してます!
まとめ
ラブコメ作品の1話として掴みは良く、かわいい絵柄で読者を魅了した今作。
- ジャンプには珍しい作風のラブコメを読みたい人
- 主人公とヒロインの掛け合いを楽しく読みたい人
- かわいい絵柄の漫画を読みたい人
上記のような方にオススメしたい作品です。
気になった方はぜひ読んでみてくださいね!
▼『さむわんへるつ』第1話はこちらから読めます▼
▼『さむわんへるつ』の基礎になった読切はこちらから読めます▼
