【第1話感想】『伴天連怪談』作者は誰?ジャンプラ金曜日の救世主?

10月3日より三木有氏の最新作がジャンプラにて連載スタートしました!
週刊少年ジャンプでの連載実績もある三木有氏の新連載がどのような作品か、
あらすじや読んでみた感想をほぼネタバレ無しでまとめました。
ぜひ新連載を読む際の参考にしてみてください!

『怪獣8号』の完結で看板不在となった金曜日を盛り上げてほしい!
作者情報
デビュー作:『改造人間ロギイ(読切)』
他作品:『ぎなた式』(ジャンプGIGA)
『静と弁慶(読切)』(ジャンプ+)
経歴:JUMPトレジャー新人漫画賞5月期準入選受賞

ジャンプラでの掲載は3年ぶり、連載は媒体を問わず9年ぶりです!
あらすじ
時は江戸時代――
幕府による切支丹(きりしたん)弾圧が落ち着き、切支丹という言葉すら忘れ去られつつある頃。
切支丹の子であった丈兵衛(じょうべえ)は切支丹屋敷で従僕として静かに暮らしていた。
しかし彼が二十一になる年、屋敷にある独房に一人の男が入れられた。
丈兵衛は男の給仕を任された高齢の下女から、男が異国人の伴天連であると聞き出す。
そして時がひと月ほど流れた頃、高齢の下女は目に見えて弱っていき……
感想
『伴天連怪談』を読んでみて気になったポイントを以下にまとめました。
絵柄の大幅変更
三木有氏は作品ごとに絵柄が変わることでも知られていますが、とくに今作では今までの作品とは一線を画す絵柄に変更されています。
シンプルな絵柄はむしろ画力を求められるので高い技術が伺えます。
淡々とした空気感を邪魔せず主張しすぎないキャラデザインは秀逸です。

絵柄が全く違うので新鮮な気持ちで読めますね!
淡々と引き込まれる導入
序盤の日常に変化が訪れてから中盤に異変が起きるまでの過程に派手さがなく淡々とした展開はまさに怪談の導入を思わせます。
下女の変貌によって主人公に静かながらも明確な疑問を抱かせ行動を促すストーリーラインも綺麗にまとまっています。
1話全体を通したこの淡々とした空気感が最後に何か来るのでは?と期待感を煽っていて自然と読む手が進みます。

あくまでホラーではなく「怪談」を思わせる雰囲気作りがいい!
先の読めない展開
1話を最後まで読んだとき、次回以降どのように展開させるのか予想しづらい作品です。
怪談もの、ミステリー、もしかしたらバトルもの?
あらゆる可能性を思わせるラストでした。
新連載の1話としては静かすぎてインパクトに欠けている気もします。
2話以降に想像を覆すような展開があるか、もしくはこの空気感を維持した作風でいくのか。
展開以前にジャンルが読めない点がそそられる1話でした。

ジャンルが定まりそうな次回は必読ですね!
今後の展開に期待すること
- 1話でのラストから意外性もしくは期待通りの展開を見せられるか
- 丈兵衛と伴天連の関係性
- 丈兵衛がどのようなポジションで主人公をしていくか
- 確定したジャンルで独自性を見せられるか
全ての漫画に言えることとは思いますが、今作はより1話での判断がしづらい作品です。
だからこそ2・3話で今作の方向性を示してほしいと思います。
世間の評価
やはりジャンプ本誌に連載経験のある三木有氏の新連載という話題性もあり、1日足らずで閲覧数は50万PVを越えています。
そんな今作で多く見受けられた意見は以下のとおりです。
まとめ
三木有氏期待の新連載はクオリティは高いものの、広く読者に浸透するジャンルかどうかは2話の展開次第といったところ。
歴史的背景など読者にも最低限の知識が求められそうですが、評判は上々。
閲覧数の観点で看板が不在となっている金曜日のジャンプラを盛り上げてほしいですね。