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【第1話感想】『来見沢善彦の愚行』ジャンプラ土曜日の超新星

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9月6日、ときわ四葩氏による『来見沢善彦(くるみざわよしひこ)の愚行』の連載が始まりました。

ジャンプラ新連載はインディーズやカラダ探しのようなシリーズ連載を除くと約3ヶ月ぶり。

純粋な新作の連載を待ち望んでいた人も多いでしょう。

今回は『来見沢善彦の愚行』がどんな作品か、1話を実際に読んだ筆者の感想や魅力・面白さを紹介していきます。

みるぼうず
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ひさしぶりの新連載…。どんな作品なのかをなるべくネタバレしないようにまとめました!

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作品情報

『来見沢善彦の愚行』

原作:ときわ四葩(よはり)
ジャンル:サスペンス
原作者過去作:ダディデバディ(矢野椽大名義)
経歴:連載オーディション2021大賞受賞

原作者のときわ四葩氏は以前まで矢野椽大(やのてんだい)という名義で活動していましたが、今回の新連載に合わせ改名したそうです。

みるぼうず
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前作『ダディデバディ』の連載終了から1年3ヶ月を経て満を持してのジャンプラ帰還となります!

あらすじ

舞台は1971(昭和46)年。

来見沢善彦の名で人気を博した元売れっ子漫画家の来見(くすみ)は、6年ぶりの新作を編集部に合計4作品持ち込むも悉く却下されてしまう。

途方に明け暮れていた来見だったが、来見沢善彦の熱狂的なファンで漫画家志望の青年・畑(はた)に出会うことで転機が訪れる。

来見は畑の才能を見出し、自身の邸宅で漫画を描いてみないかと提案するが…。

感想

『来見沢善彦の愚行』第1話を実際に読んでみた感想は「とても質の高い新作がきたな」でした。

あらゆる面でクオリティが高く、ほかの新連載とは一線を画すただならぬ雰囲気を醸し出していました。

詳しくは以下で解説します!

随所に散りばめられた手塚治虫リスペクト

全編を通じ絵やコマ割り、吹き出しに至るまで手塚治虫を彷彿とさせるつくりになっています。

手塚作品を読んだことのある人にはすぐに気づくほどリスペクトを感じる作品です。

知らない人でもレトロ感のある画づくりが新鮮に映るのではないでしょうか。

また作中に登場する「大寒鉄郎」は手塚治虫をモデルとしています。

このために手塚プロダクションから許可を取っており、原作者や編集部の本気が伺えます。

みるぼうず
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この連載に合わせて改名するなど、来見沢善彦を描くことに対する本気が現れていますね!

圧倒的クオリティ

作者は連載オーディション2021で大賞をとり連載を勝ち取った実績があるため漫画のクオリティが高いです。

昭和感のある絵柄でありつつも現代風にきちんと洗練されていて、一コマ一コマから伝わる熱量が凄まじく完成度が群を抜いています。

おっ?という違和感も伏線としてすぐに回収され読者を感嘆させる。

第1話の完成度としては最上クラスではないかと思います。

みるぼうず
みるぼうず

話の面白さと漫画のクオリティが両立した新連載はひさしぶりです!

キャラが立っている

主人公の来見を筆頭に、キャラの性格や現状の立ち位置が明瞭

1話にして彼らが作中世界で息づいていて素晴らしいです。

来見は自分より若い・目下の人間にも真摯に対応し、根っからの善人であることが伺えます。

善人であるからこそ、今後の展開による来見の行く末にドギマギしてしまうことは間違いないでしょう。

他にも若き才能・畑、来見の想い人、来見の担当編集者。

派手さはないのにそれぞれ読者に残すインパクトが強く、人物造形の上手さを感じさせます。

みるぼうず
みるぼうず

キャラクターが『生きた人物』のように息づいています!

今後に期待すること

気になる引きで終えた第1話。

しかしマンガは次の2~3話の出来で今後を左右します。

そんな今作の今後に期待したいポイントをまとめました。

手塚治虫リスペクト
  • 1話ではコミカルな場面が目立った印象。2話以降でより幅広い描写が見れるか
  • リスペクトの姿勢が垣間見えるこの作風で描くシリアスな場面
畑の才能と生み出される漫画のクオリティ
  • 来見沢が冷や汗をかくほどの異常性を覗かせた畑が生み出す漫画の実力
  • 畑の漫画が編集部や世間、そして来見沢に与える影響
来見の善性とストーリー展開のギャップ
  • 悪事を働くことのできない彼の精神面の変化
  • 後戻りができない状態に陥るまでの葛藤や選択肢の有無

世間の評価

Xでは連載開始すぐにタイトルがトレンド入りし多くの読者を感嘆させました。

アプリの閲覧数も二日足らずで70万を越えるなど話題になっています。         (※1週間で100万突破!)

Xのポストやアプリのコメント欄での評価は上々で、クオリティの高さや面白さ、2話以降への期待などポジティブな面での盛り上がりが多いです。

また『ふつうの軽音部』原作者のクワハリ先生など、ジャンプラで連載している作家陣も今作に反応を見せており期待値の高さが伺えます。

まとめ

前作『ダディデバディ』時代の画の上手さをより洗練させて昇華させた素晴らしい1話でした。

  • ジャンプラらしからぬ珍しいジャンルを読みたい人
  • 少年漫画らしからぬ骨太な漫画を読みたい人
  • 絵の上手いマンガを読みたい人

このような読者にオススメしたい作品です。

みるぼうず
みるぼうず

次回の展開が気になる作品、今後の更新が楽しみです!

ブラウザ版ジャンプ+に飛ぶよ!

第2話の感想記事はこちらから!(ネタバレあり)

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