【ジャンプラ4/16木曜感想】気になる来見さん!
この記事は4月16日に更新された『気になる来見さん!』の感想です!
気になる来見さん! 第45話
『気になる来見さん!』第45話で注目したポイントをまとめました!
気になる男性
前回の幸せムードから一転不穏な始まり。
冒頭の「人生とは個人競技」「良い人に見える振る舞いをする」という言葉が、この回全体への不穏な伏線として機能しているように思います。
意図的に目線が隠されているため、読み始めの時点では単なる謎のモブキャラによる処世術に見えなくもありません。
しかし、読み終えた後に振り返ると背筋が冷たくなる導入です。
藤森たちと花屋で遭遇したシーン、読者は導入の不穏な場面を見ているので警戒してしまうかもしれません。
が、藤森と同じように全くの初見の場合、「いい人そうだな」という印象を藤森と一緒に持ってしまうでしょう。
それだけに「子どもの恋愛は遊びだ」という笑顔での一言が余計に刺さります。
これまでの物語で藤森と来見さんがどれだけ真剣に悩み、傷つき、向き合ってきたかを読者は知っているからこそ、あの一言の無神経さへの怒りは上田さんと同じ気持ちになりますよね。
そんな中で藤森が「一生懸命やってる」「遊びじゃない」と静かに言い返す場面、この作品における藤森の成長の到達点のひとつだと感じます。
完璧な言葉でも鋭い反論でもない、でも自分の気持ちに素直な言葉を勇気を持って口にできた。
前章までの藤森ならきっと飲み込んでいたはずですから。

髪の色といい顔といい誰かに似てるなあ…
黒い笑顔
この回で最も印象的な演出が、男性がほほ笑むコマの背景が黒く塗り潰されているところですよね。
表面上は丁寧にお詫びをして割引券を渡す、一見紳士的な振る舞いです。
しかし、その瞬間に藤森の名前と学校名を名札から確認しているという描写が重なり、この「笑顔」が何かを計算した上でのものであることが静かに示されています。
背景の黒はその内側を暗示しているようで、読んでいて肩がすくむようでした。
ラストの職場シーンで明かされる男性の正体――今回もいい成績で頑張ったと喜んでいる妻、それに対し成績が落ちていると冷静に分析する男性。
娘と藤森が同じ学校だと認識し、藤森たちを見下した言葉で切り捨てたうえで「良くないなあ」で締めくくる。
この人物が来見さんの父親だと確定させる構成で、新章の不穏な影がくっきりと姿を現した回でした。

あの場面で肩崩レ高等学校は癒し
それでも花束は届いた
重い伏線に挟まれながらも、藤森が来見さんに花束を渡して笑い合うシーンの温かさはしっかりと輝いていました。
「勇気を出せば伝わる、自分に素直になれば一緒に笑い合える」という藤森のモノローグと、照れながら笑う来見さんのコマの対比。
これまでの物語が積み上げてきたものの美しい結晶でした。
上田さんに「まだ付き合ってない」と言われて正式な告白を決意するくだりの微笑ましさも含め、日常の愛おしさはきちんと描かれています。
ただその温かさの直後に男性視点のラストが来ることで、読後感に確かな不安を残しています。
二人が笑い合える時間を、この先も守れるのか。
新章に入りこれまでとは異なる緊張感を帯びてきましたね。

来見母の次は父ですか…
まとめ
次回が楽しみであると同時に、どこか心配でもある――そんな引きの上手さを改めて感じた回でした。
この先の展開に不安もありますが…次回も楽しみです!

